フィールドセールスに原点回帰する

商品やサービスを売り込むセールスは近年になり様々なノウハウが蓄積され、ビジネスを成功させるための方法として採用されてきました。一部には査読論文を応用した手法も確立され、ほぼ確実に商談を成立させることも不可能ではありません。人間の心理や購買行動へと促す動きには科学的な根拠があり、その法則に当てはめれば大半のケースで顧客の心を掴んで売り上げを達成できます。しかし、それらは決して100％とは言えず、追求していけば結局は顧客それぞれを個別に対策を考える必要があるのが実態です。

もしも確立された理論にはまらない顧客が周囲に多い場合には、どんなにトレンドを踏襲した手法であっても意味をなさないことがあります。そんな中で再び脚光を浴び始めているのがフィールドセールスで、原点回帰をして確実な成果を上げようとする方が増えています。フィールドを駆け回って顧客の元まで足を運び、粘り強く商品やサービスのメリットを説明し、時には頭を下げて心を掴み、商談成立を目指すものです。はじめは興味が無かった顧客も熱心な姿勢に心を打たれ、信頼関係を構築できればこの人物が紹介するものなら間違いないと判断し、購買行動へと促すことができます。

これらのフィールドセールスによって勝ち得た人間関係は何物にも代えがたく、また次に商品やサービスを購入したい時には、同じセールスマンから購入したいと考える傾向が強くなり、長年にわたって上顧客としてリピータになってもらえる可能性を秘めています。クラシカルなフィールドセールスこそ、大きなポテンシャルを発揮できます。